第1回:クランベリーってどんな果物?

真紅の果実であるクランベリーは、日本でツルコケモモとも呼ばれており、ツツジ科に属す欧米の寒冷地に多く見られる植物です。現在、北アメリカのマサチューセッツ州、ウィスコンシン州、オレゴン州、ミシガン州などで生産されており、世界のクランベリー生産の約85%を占めています。寒さに強いクランベリーは、春に小さなピンク色の花が咲くのですが、この花の形が鶴(クレイン)の頭とくちばしに似ていることから、 クレインベリーと名付けられ後に変化して現在のクランベリーとなったと言われています。

そして、クランベリーの樹木はりんごやブルーベリーなどとは違い、高さ約20cm程度しかない低木で、枝もとても細いのが特徴です。その畑は、真っ赤な実を地面いっぱいに敷きつめており見事な景観となっており、9月から10月にかけて収穫が行われます。収穫方法も独特で、生で売られているものは芝刈り機のようなクシの付いた収穫機で行われ、ドライハーベスティングと呼ばれています。そして、加工品に使われるクランベリーはほとんどウエットハーベスティングと呼ばれる方法で収穫されています。この方法は、畑に水を張って収穫機でかき回すことで、木からクランベリーが外れて水面に浮かんでくるのです。水面に浮かぶ秘密は、クランベリーの実は真ん中が空洞になっているため、浮き輪のような作用が働くのです。

収穫されたクランベリーは、加工工場へと運ばれてジュースやジャム、ゼリー、ドライフードなどに加工されます。アメリカでは、ブルーベリー、コンコードグレープと並ぶ北米原産の三大フルーツのひとつで、その消費量はとても多くて昔から愛されています。その代表例が11月に行われる感謝祭で、七面鳥料理に欠かせないソースとしてクランベリーは、とても昔から利用されていたのです。酸味のあるクランベリーは、アメリカの食卓と密着した果物と言えるのです。
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