膀胱炎予防にクランベリージュースが効果的というエビデンスはあるの?

膀胱炎に悩む女性のイメージ

女性なら一生に一度はかかるといわれ、男性の患者数も増えている膀胱炎ですが、実はクランベリージュースを飲むと予防できるといわれています。

どうしてクランベリージュースを飲むと膀胱炎を予防できるのか、今までに発表された論文をまとめてみました。

膀胱炎で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

膀胱炎とクランベリーに関する論文

クランベリー

海外では以前からクランベリーに関する様々な検証が行われていました。最近では日本でも色々な論文が出ています。

参考になる論文をいくつか紹介します。

千葉大学大学院薬学研究科の角野めぐみ氏

J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)にて『クランベリーの薬効を裏付けるプロアントシアニジン』を発表。

この論文は、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンがどのように体に作用しているかを検証したものです。

論文を発表する以前の1994年には、クランベリーに含まれる馬尿酸が尿を酸性化し、感染細菌の静菌効果を及ぼす研究結果、1998年にはクランベリーに含まれるプロアントシアニジンが尿路上皮細胞への大腸菌付着効果を阻害する研究成果が発表されていました。

これを踏まえ、クランベリーに含まれている5種類のプロアントシアニジンを抽出し、大腸菌付着の阻害効果を検証しています。

結果として、5種類あるプロアントシアニジンのうち、3種類に効果が認められ、他の2種類にも微量ながら阻害効果が見られたと報告しています。

ただし、抽出したプロアントシアニジン単体での大腸菌付着阻害効果は、過去に報告されたものに比べると弱かったとのことです。

クランベリーにより効果の高いプロアントシアニジンが含まれているか、あるいは他の成分との複合効果によりもっと高い効果が得られるのではないかという見解で締めくくられています。
(引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/37/6/37_KJ00001717462/_article/-char/ja)

東京歯科大学学会微生物学所属の山中あゆみ氏

IRUCAA@TDC(東京歯科大学学術機関リポジトリ)にて『口腔レンサ球菌の付着とバイオフィルム形成におけるクランベリージュースの阻害効果』を発表。

この論文はクランベリーが尿路感染症予防に有効であり、バイオフィルム(様々な菌が折り重なり1つの塊となったもの)の形成を阻害する効果に着目し、口腔内のデンタルプラーク(歯垢)の主原因となる口腔レンサ球菌の付着阻害効果を検証しています。

検証では市販されているクランベリージュースの一般的な濃度を目安に、水に対してクランベリー25%を含むものを使用し、様々な条件下で検証した11パターンのうち、10パターンにおいてバイオフィルム形成阻害効果が確認されています。
(引用元:http://ir.tdc.ac.jp/irucaa/handle/10130/791)

東京医科大学泌尿器科学講座の並木一典氏

東医大誌にて『泌尿器科ハイライトクランベリーと尿路感染症予防』を発表。

「クランベリージュースは尿路感染症予防に有効か」という疑問に対し、過去に行われた研究結果を引用して中立的な立場からの私見を述べられています。

2011年にはBarbosaCesnik氏が、反復再発性尿路感染症にかかっている321人の女性を約半数に分け、1グループには27%濃度のクランベリージュースを1日2回飲ませ、もう片方のグループにはプラセボ薬(偽薬)を同様に飲ませて6ヶ月間の経過観察を行っています。

結果としては、クランベリージュースを飲んでも飲まなくても再発予防効果は見られなかったと報告しています。

2012年にはWang氏が、約1500人の被験者を10グループに分け、各種クランベリー含有成分を摂取したグループと摂取しないグループの観察を行っています。

その結果は、クランベリー製品を摂取したグループに再発予防効果が見られたと報告しています。

これらの研究結果から、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンには、尿路上皮細胞への細菌付着阻害効果があることに触れ、尿路感染症予防効果に期待できるとまとめています。
(引用元:http://scholar.google.co.jp/scholar_url?url=https%3A%2F%2Ftmu.repo.nii.ac.jp%2F%3Faction%3Drepository_action_common_download%26item_id%3D8962%26item_no%3D1%26attribute_id%3D22%26file_no%3D1&hl=ja&sa=T&oi=ggp&ct=res&cd=8&d=2345897199469215753&ei=Qua6W9K7PJC-ygTZzIXQBw&scisig=AAGBfm3iYX6vAdPcWEjP3erwIJNImrXIFg&nossl=1&ws=855×811)

ウェスタンオンタリオ大学のG Reidさんら

Natureにて『Cranberry juice consumption may reduce biofilms on uroepithelial cells: pilot study in spinal cord injured patients』(クランベリージュースによる尿路上皮細胞のバイオフィルム減少効果についての検証:脊椎損傷患者における予備研究)を発表。

こちらの研究では15人の脊椎損傷患者を対象に、クランベリージュース摂取時の尿の状態を検証しています。

対象とした15人の患者に対し、何も治療を行わない状態と7日間に渡り1日3杯の水を飲ませた状態、そして15日の間に1日3杯のクランベリージュースを飲ませた状態でそれぞれの尿を摂取し、バイオフィルムを形成している細菌の数を調査しています。

研究によれば、何も飲ませていない場合と水を7日間飲ませた場合では尿の状態に変化は見られず、クランベリージュースを15日間摂取した場合のみバイオフィルムの細菌数が減少していたとまとめています。
(引用元:https://www.nature.com/articles/3101099

クランベリージュースがおすすめの人

クランベリージュース

ここまで紹介してきたように、クランベリーには細菌の付着を阻害する効果が期待できるというエビデンスが複数あります。

下記の「大森真帆 麻布十番クリニック」のコラムページによると、以下のような方にクランベリージュースがおすすめのようです。
(参照元:https://www.omori-ajc.com/column/column20190213.php

くり返し膀胱炎になる人

このコラムページによれば、一時的な膀胱炎は急性膀胱炎といって、一度治療すると治る場合がほとんどですが、これが慢性化してしまう場合があるようです。

膀胱炎が慢性化する原因は尿道や膣内に細菌が付着しやすい、または完全に細菌が除去されていない可能性が高いと説明しています。

クランベリージュースに含まれるプロアントシアニジンを摂取すると、細菌が体内に付着しにくくなり、膀胱炎になりにくい体を作れるとのことです。

また、クランベリージュースなら水分を同時に補給できるため利尿効果が高まり、その結果膀胱から細菌を尿と一緒に追い出す役割も果たしていると解説されています。

ただし、慢性膀胱炎の中には細菌感染以外に、他の疾患の影響で膀胱炎になってしまう慢性複雑性膀胱炎という症状もあるようです。

この場合は原因となる疾患を治療しないと膀胱炎もいつまで経っても治らないようなので、
長引く場合やいつまでも繰り返す場合は、医師に相談するようアドバイスしています。

膀胱炎の薬が飲めない人

妊婦や授乳中の人、または他の薬を服用していて膀胱炎の薬を飲めない人にもクランベリージュースはおすすめできるとのことです。

また、薬に頼りたくない人にもおすすめしています。抗生物質を頻繁に摂取する人はその抗生剤[抗生物質]に耐性のある菌が生まれてしまうこともあるようです。

ただし、すでに発生した症状を抑制する効果は薬ほど大きくないとのことなので、できるだけ膀胱炎にならないよう、予防が大事と解説しています。

クランベリージュースを飲むと同時に普段の生活にも注意が必要とアドバイスしています。

膀胱炎予防のポイント

  • 水分はしっかり摂る(1日1.5リットル以上が目安)
  • 尿意を感じたらできるだけトイレを我慢しない
  • 性行為の後には排尿を心がける
  • 排便・排尿後に拭き方に気をつけ、陰部を清潔に保つ
  • 膀胱の収縮を防ぐため、お腹周りを冷やさない
  • ストレスをためない
  • 規則正しい生活を送る

尿道カテーテルを使用している人

尿道カテーテルに使用すると、以下の理由から尿路感染症を引き起こす危険性が高くなるようです。

  • 尿道カテーテルの殺菌が十分でない
  • 尿道に異物を挿入しなくてはいけない
  • カテーテル装着時に尿道がずっと開きっぱなしになる

「くり返し膀胱炎になる人」でもふれたように、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンには細菌付着を軽減する効果があり、尿路感染症の予防に役立つと解説しています。

また、尿道カテーテルを利用している人の多くの人が悩んでいる尿バッグなどの臭いにも効果があるとのことです。

クランベリージュースに含まれるキナ酸は摂取することによって、体内で馬尿酸という成分に変化し、膀胱内で尿を酸性に保ってくれるそうです。

雑菌はアルカリ性のものと反応しやすく、これが尿のアンモニア臭の大きな原因となっているため、キナ酸を摂ることで尿を酸性に保ち、臭いを軽減してくれると解説しています。

職業柄膀胱炎になりやすい人

膀胱炎になる大きな原因の1つに「尿意を我慢しすぎてしまう」ことがありますが、職業柄どうしても我慢しなくてはいけない人にもクランベリージュースがおすすめできるとのことです。

  • 接客業
  • 看護師
  • 教師、保育士
  • キャビンアテンダント
  • キャバクラ嬢
  • 営業職
  • 運転士

膀胱炎を予防するには、時間があれば尿意を感じなくてもこまめに排尿しておくなどの事前対策が一番ですが、それに加えてクランベリージュースを取り入れるのもおすすめとアドバイスしています。

まとめ

今回は、膀胱炎予防とクランベリージュースの関係性について、実際の論文やクリニックのコラムを参考にまとめました。

  • くり返し膀胱炎になる人
  • 膀胱炎の薬が飲めない人
  • 尿道カテーテルを使用している人
  • 職業柄膀胱炎になりやすい人

上記にあてはまる人はクランベリージュースがおすすめです。

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