こんなに違う!関東・関西の食文化(2017.09)

まだまだ残暑で暑いですが、もう少しすると秋ですね!
今回は『食欲の秋』にちなんで東西の食文化の違いについてご紹介します。近頃、テレビでも取り上げられることの多い内容ですが、知らなかったこと、驚くことも多々あり興味深いですよ!

東西の出汁の境界線

東西の食文化の違いといえばうどん出汁の違いがあげられますが、味の境目はどこにあるかご存知ですか?一説には、かの有名な天下分け目の戦いのあった岐阜県『関ヶ原』にあると言われています。この境目は出汁に限らず、その他の食文化の違いの境目ともほぼ一致しているようです。天下の分け目は食文化の分け目でもあったのです!

都道府県で分けるなら、新潟県、岐阜県、三重県までが関東味で、これより西は関西味だそうです。ではなぜ、関東と関西で出汁の味に違いができたのでしょうか?

出汁は、江戸時代後期まで昆布は関東にあまり流通しなかったという事もあり、関東では昔から使われていたカツオ出汁、関西では昆布出汁が主流となったそうです。つゆの認識も東西で違うようで、関東ではつゆは麺に絡めるもので、飲むことは少ないようですが、関西では麺と一緒にすすり飲むことが多いです。

次からは、食品ごとの違いをみていきましょう。

1. 獲れる魚

関東
親潮に乗ってくるカツオなどの赤身の魚が主流です。赤身はこってりとした味なので、出汁は濃い味(カツオだし+濃い口しょうゆ)が好まれるようになりました。

関西
瀬戸内海で獲れるタイなどの白身の魚が主流です。白身は淡泊なので、薄味(昆布だし+薄口しょうゆ)が好まれるようになった、というわけです。

2. たぬき

関東
天かすがのったうどん・そば。関西では「ハイカラうどん」「ハイカラそば」と呼びます。

関西
甘い油揚げがのったそばを指します。

3. ねぎ

関東
白い部分を食べる根深ねぎ。関西では「長ねぎ」、「白ねぎ」と呼ばれています。

関西
葉の先端まで食べられる葉ねぎ。主に薬味として使われ。家庭で栽培されることも!

 

この他にも、おにぎり(おむすび)は関東は三角形・関西は俵型、おもちは関東は角餅・関西は丸餅といった違いがあります。

探せばまだまだ出てきそうです。同じ日本国内ですが、さまざまな食文化の違いがあって面白いですね♪

 

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