国産ヌーヴォー ご存知ですか?(2019.11)

ヌーヴォーとは


「ヌーヴォー」とはフランス語で「新しい」という意味で、ワイン業界では「当年産のワイン」を表し、その年に収穫したブドウを醸造した新酒ワインのことを指します。 熟成されていないため、ワイン本来の深みのある風味はみられませんが、新鮮なブドウ果実のフルーティーな風味に富み、格別な爽やかさがあるため、世界の人々に楽しまれています。中でも、フランスのボジョレー地方でつくられるボジョレーヌーヴォーは世界的に有名です。

注目の国産ヌーヴォー!


日本固有品種のブドウでつくった当年産の日本ワインで、ワインファンの間では人気が高まっています。国産ワインの品質向上や注目の高まりと共にバリエーションも増え、口当たりの良い軽めのワインから辛口、スパークリング、微発泡、フレッシュ&フルーティーなものまで個性豊かでコストパフォーマンス抜群の新酒が数多く出てきています。国産の新酒は価格も手頃なので気軽に楽しめ、日本の家庭料理を考えてつくられているものも多いようです!

世界のブドウの8割がワイン用⁉︎

私たち日本人は「ブドウ」と聞くと食用としてのフルーツをイメージすると思いますが、実は世界で生産されているぶどうは8割がワイン用と云われています。
ワインの歴史は古く、紀元前3,000年頃には既にギリシャでワイン造りが始まっていたことがわかっています。

ワイン用ブドウと食用ブドウの違いとは?


ワイン用と食用とではブドウの特徴が全く異なります。下の表を見るとワイン用のブドウは食用よりも糖度が高く、酸味が強いことがわかります。しかし、ワインを飲んでジュースのような甘味を感じることはないと思います。これはブドウをワインにする過程(発酵)で糖分はアルコールに変化しているからなのです。
また、ワイン用ブドウの厚い皮には香味成分や赤い色素が豊富に含まれており、これこそがワインの味の深みとなる複雑な香りや深い赤みを出してくれるのです。
対して食用は瑞々しく、甘く美味しいことが求められるので水分を多く含み、酸味は抑えられています。このようにワイン用と食用のブドウではほぼ正反対の特徴を持っているため、一般的に食用のブドウでは美味しいワインは造ることができないと云われています。

ワイン用と食用の違い
ワイン用ブドウ 食用ブドウ
糖度 かなり高い 高い
酸味 強い 控えめ
皮・種 厚い・多い 薄い・少ない
香味部分 豊富 普通

もっと詳しく見る

国産ヌーヴォーご存知ですか?PDFで表示する