成分が語る『ベリーの王様』カシスの驚くべき実力

栄養素が豊富なことから『ベリーの王様』といわれるカシス。最近の研究では、カシスアントシアニンの中に他のベリー類にはない特有の成分が発見され、体に大変有効な働きをすることがわかってきました。

ブルーベリーの約3倍も含まれカシス特有のアントシアニンもある

カシスには、抗酸化物質ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富。その含有量は、収穫年により多少の変動はありますが、なんとブルーベリーの約3〜4倍もあります。特に注目されるのはその種類。カシスアントシアニンの4種類の成分のうち2種類(D3R・C3R)は、ブルーベリーに含まれない特有の成分です。この成分は、眼疲労や末梢血流を改善することが実験で証明されています。

*眼軸長:水晶体から網膜までの距離のこと。ヒトが読書などの「近くを見る作業」をしているとき、焦点は網膜の後方にずれますが、長時間そのままの状態を続けていると、眼軸長が長くなり(眼球がラグビーボールのような形になり)、網膜上で焦点が合わない「軸性近視」となります。

カシスのアントシアニン

(含有量[新鮮な果実100g中])

含まれているアントシアニンの種類と量

ビタミンやミネラルが豊富でしかも理想的なバランスで含有

他のフルーツと比べてもわかるように、カシスはビタミンCが豊富で、ビタミンAやβ−カロテンなどのビタミン類もバランスよく含まれています。また、カルシウムとマグネシウムの摂取バランスは2:1が理想といわれていますが、カシスはまさにその2:1。ミネラルも豊富です。さらに食物繊維など、カシスの小さな果実には、有用な成分がたくさん含まれているのです。

カシスのビタミン

(含有量[100g可食部当たり])

カシスの食物繊維

(含有量[100g可食部当たり])

カシスのミネラル

(含有量[100g可食部当たり])

[カシス:日本食品分析センター調べ/その他果実:五訂増補日本食品標準成分表による]

出典元:
http://j-cassis.jp/cassis/tip/tip003/