今こそ知りたい!免疫とは?(2020.7)

免疫力とは

体内に侵入してきたウイルスや細菌を撃退する白血球の働きのこと。また、白血球とは血液中に含まれる免疫細胞の総称です。

免疫力の仕組み

免疫の主役となる白血球には大まかに3種類のグループがあり、それぞれのやり方で体内の異物を攻撃します。さらに、免疫細胞はこの三つのグループの枠にとらわれることなく病原体を発見してすぐに闘う自然免疫と病原体の性質を分析して対策を立ててから闘う獲得免疫に分かれています。

免疫細胞の三つの闘い方

 生まれつき闘える「自然免疫」と敵の情報を得てから闘う「獲得免疫」。自然免疫は異物を捕食すると共に異物を殲滅できなかった際、異物の情報を獲得免疫に伝える役目も担っています。そして、獲得免疫がウイルスに感染した細胞やがん細胞を壊して増殖・感染を食い止め、さらには「抗体」を作り、病原体と結合して無力化させます。つまり、自然免疫は第一防御として、獲得免疫は防御が破られた時の備えとして働いていますが、獲得免疫が働くのは必ず病原体によって症状が出た後になります。そのため、自然免疫だけで対処できるような身体を作っておく必要があるのです。

加齢と便秘

中高年になると善玉菌が減って悪玉菌が増える傾向にあります。悪玉菌が増えると腸のぜん動運動が低下するため、便秘になりやすくなります。
日頃から腸内環境を整える生活をしていれば腸の老化を遅らせることができるので、高齢になっても便秘になりにくくなります。

免疫力アップのカギ

体温を上げる

体温が1度下がると免疫力は30%、基礎代謝は12%低下します。

①食事で身体を温める。

身体を温める「温性食品」である生姜や人参、卵、肉など、赤や黒、黄色、橙といった色の濃い食べ物を積極的に摂る。

「朝だけ断食」を取り入れたり、腹八分目にして食べ過ぎない!空腹時間を作ることで白血球の働きを活性化させる。常に満腹状態でいると白血球(免疫細胞)の働きが鈍くなるので空腹時間を作ることで白血球の働きを活性化させる。

②外側からお腹と下半身を温める。

腹巻で下腹部や腰部を温めたり、動脈が体表近くを走る足首・首・手首といった「首」を温める。

腸内環境を整える

免疫力の7割は腸で作られる

免疫細胞の70%は腸内の粘膜に存在するため、腸内環境を良好に保つことが何より大事なのです。

①善玉菌のエサとなる食物繊維を摂る

・ごぼう
・こんにゃく
・キャベツ
・きのこ等

②植物性乳酸菌を含む発酵食品を摂る

・ヨーグルト
・チーズ
・お漬物

③免疫抗体を作る食品を摂る

・肉
・卵
・魚
・大豆