なぜ七夕には短冊を笹に吊るすのでしょう?(2019.07)

七夕は7月7日に行う星祭。


年に一度だけ織姫と彦星が出会う日として有名な七夕。なぜ笹に願いを書いた短冊を吊るすようになったかはご存知でしょうか?

日本の七夕

七夕は日本古来の秋の豊作を願う「棚機(たなばた)」というお祭りと中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」という織姫にあやかった機織りや裁縫の上達を願う行事が融合してできたものと考えられています。
 この行事では貴族の間で詩歌・裁縫・染織などの技芸上達が願われ、五色の糸と和歌を書いた梶の葉を笹に飾っていたそうです。奈良時代に乞巧奠が日本に伝わり、棚機と融合されると「七夕(ひちせき)」と呼ばれる宮中行事になりました。江戸時代になると五色の糸が五色の短冊に代わり、短冊には文芸の上達に関する願いを書いていました。さらに時を経て色々なお願いをするようになったというわけです!

願い事によって短冊の色を選びましょう!

短冊の色にはそれぞれ意味があるため、願い事の内容によって色を選ぶとより叶いやすくなるとされているそうです!短冊の五色は、中国の五行説に基づいた「青・白・赤・黒・黄」になります。

  

五徳 五徳の意味 願い事の例
人間力の向上 「○○ができるようになりますように」
規則を守る 「食生活の改善ができますように」
両親や先祖に感謝 「家族が健康でいられますように」
黒(紫) 学力の向上 「試験に受かりますように」
友達を大切にする 「友達ができますように」

約170種のバラが咲きほこるうつぼ公園PDFで表示する